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2.技の分類と潰しの範囲

四つある技スペース


 ポケモンは一度に四つまでの技を覚えることができ、新しい技を覚えさせようとすると古い技を忘れさせなければなりません。この覚えられる技が四つまでというのがポケモンというゲームの大きな特徴であるし、これが三つだったり五つ、あるいは八つだったり上限がなかったりすると全く性質の異なるゲームとなると思われます。

 基本的には技を四つ覚えさせますが、技を三つ、二つ、あるいは一つしか覚えさせない場合もあります。
 例えば「ねごと」で出る技の確率を操作したい場合や、「ねこのて」で出る技を制限したい場合など限定的な状況ですが技スペースを削った方がいい場合もあります。
 他にはダンバルのように先天的に一つの技しか覚えられないポケモンもいます。
 しかし、これらは非常に限定的な状況なので以下では技を四つ覚えさせることを前提として話をすすめていきます。

 同じ種類のポケモンでも覚えさせる技しだいでは全く違う活躍の仕方をするのは興味深いですし、どの技を覚えさせるかはパーティー構築、育成をする際の悩みどころですね。
 ここでは、技スペースがどういう技で構成されているかで対応できる相手がどう変わるかについて考えていくことにします。


技の分類


 一口に技といってもいろいろな性質の物があります。
 私は技を大きく三種類に分けています。攻撃技、回復技、補助技です。簡単にこれらについて説明すると……

攻撃技
 相手に直接ダメージを与える技です。
 威力が与えられている技は攻撃技に該当しますが、「ちきゅうなげ」のようなダメージ固定タイプもここに含まれます。
 「ギガドレイン」のような回復の追加効果があったり、交換抑制できる「しめつける」のような補助的な付加効果があるものも多いです。

回復技
 HPを回復する技。
 「いたみわけ」のような相手のHPを減らせるものもあります。

補助技
 状態異常にしたり、能力を増減させたりなどのサポート技。
 「どくどく」、「やどりぎのタネ」、「まきびし」、「すなあらし」のような相手にダメージを与えられるものもここに含まれます。

 ここでの分類の仕方は非常に曖昧でダメージを与えつつ回復する「いたみわけ」など、どこに入るか分かりにくい物もありますが、厳密に分類することにそれほど意味はなく、後の話を分かりやすく展開するために便宜的に分類しただけです。

 この三種類の技をどのようにいれるとどうなるかを以下で考えていくことにします。


攻撃技


 攻撃技として何を採用するかによって、倒せる相手が大きく変わってきます。

 ここではまずメインウェポンサブウェポンを次のように定義することにします。

□メインウェポン
 そのポケモンが最も大きな威力を出せる技。タイプ一致だと1.5倍になるのでタイプ一致の高威力の技がメインウェポンとなることが多いです。
 「だいばくはつ」のような一度しか出せない技や、「でんじほう」のような極端に命中率が低かったりデメリットが大きかったりする技はここには含めません。といってもこの命中率云々の線引きは人によって多少変わります。

□サブウェポン
 メインウェポンではない技。

 攻撃技をどのように組み込むか。それを考えるうえで対応できる範囲を考えることが重要です。
 例えばカビゴンの場合。メインウェポンに「おんがえし」を使ったとすると、サブウェポンに適しているのはノーマルタイプの攻撃に耐性のあるポケモンにダメージの通りやすい技です。例えばノーマルタイプの攻撃が効果いまひとつの岩、鋼タイプに対し効果抜群の「じしん」や鋼に対し効果抜群の「だいもんじ」を入れるとカビゴンの対応できる範囲は広がることになります。

 攻撃技を多く入れることで対応できる範囲が増える、言い換えると潰すことができるポケモンが多くなります。
 攻撃、特攻種族値の高いポケモンには技スペースの多くを攻撃技で占めさせることで非常に広い範囲のポケモンを潰すことができるようになります。ただ、技スペース4つまでの都合から全てのポケモンを潰すことは非常に困難です。また、回復技や補助技が入り攻撃技を2つ、あるいは3つしか入れられない場合は4つ攻撃技を入れた場合よりも対応範囲が狭まります。

 攻撃技を数多く入れたポケモンは回復技や補助技の入る技スペースが少ないことから相手にメインウェポン、サブウェポンの対応範囲外のポケモンを出されると交換せざるを得ないか、そのまま倒されるのを待つしかないことが多くなります。

 補助技や回復技の関係で攻撃技が二つ、あるいは一つしか入らない場合は攻撃技としてメインウェポンをいれず、サブウェポンを採用する場合があります。攻撃技が少ない分、対応できる範囲は少なく潰すことの出きるポケモンは限られるのですが、数少ない攻撃技でピンポイントの相手に対応するのも一つの方法だということです。

 どの範囲のポケモンを潰すかをよく考えて攻撃技を何個入れるか攻撃技として何を採用するかを決めるといいでしょう。


回復技


 回復技は基本的に一つあれば十分です。二つ以上入れることは滅多にありません。
 二つ回復技があることで役立つのは例えば「じこさいせい」と「ねむる」の両方を入れる場合。「じこさいせい」だと状態異常は回復できませんが「ねむる」を使うことで回復できます。あるいは「いたみわけ」と「ねむる」を入れたりするなど。

 回復技を二つ入れることで不測の事態にも備えることができ、様々な状況からリカバリーできる可能性が高くなりますが、回復技を多く入れる分、技スペースが圧迫されることには注意が必要です。受けの安定性は高まりますが潰すことのできるポケモンが減り、また潰しの範囲が狭い分、多くのポケモンがこちらを受けられるので相性の悪い相手に交換されると相手へのダメージの通り方は一気に悪くなります。

 また、回復技を使ったターンは相手は無傷で自由に動けることも考慮に入れておくといいでしょう。


補助技


 補助技には数多くの種類があります。
 補助技を分類することは非常に難しいですが、ダメージを与えることが可能なもの(「どくどく」、「やどりぎのタネ」、「まきびし」など)とそうでないものに大別することにします。

 ダメージを与えることが可能な補助技を一度相手にかけると攻撃技で与えるダメージが少なくても相手を倒せるようになり、自身の攻撃技での相手ポケモンを倒す射程を縮めたり、後続のポケモンの攻撃技での射程を縮まるのでより潰せる範囲を広げるのに適しているといえます。
 この中でも状態異常にする「どくどく」や「どくのこな」などは、潰しの範囲を広げるほか、毒でどんどんダメージを与えられるので相手の「ねむる」の発動を促したり、火傷にする「おにび」は相手の攻撃を下げる効果があるため相手ポケモンの潰しのできる範囲を一気に狭めることができる(物理技メインのポケモンに限る)ようになります。

 ダメージを与えない補助技はそのもので相手にダメージを与えたり相手を倒すことはできません。また、補助技を使うのに一ターン要します。このタイプのものは基本的には攻撃技をサポートする物と考えた方がいいでしょう。もちろん一部例外はあります。



 補助技で自身をサポートするのか、後続をサポートするのか。自身をサポートする場合は補助技以外の技スペースに攻撃技が必要ですが攻撃技の入る技スペースが少ないため、補助技を入れた場合と攻撃技を増やした場合のどちらがよいのかよく吟味する必要があります。
 後続のサポートの場合は、補助技を多く入れてもいいですが、攻撃技が入らない場合「ちょうはつ」や「よこどり」に弱くなるので注意する必要があります。


潰しの範囲


 上のように技を攻撃技、回復技、補助技に分類しましたが潰しの範囲を決めるのは攻撃技で、これがどの程度の数入っているか、また各々の技の破壊性能の大小により潰しの範囲は変わってきます。